切手の思想家たち2022

世界の切手のうち、思想家・科学者・芸術家を中心に人物切手について自由に書きます。題名は故・杉原四郎先生の『切手の思想家』(未来社)をリスペクトしてつけました。

2020-01-01から1年間の記事一覧

マハトマ・ガンディー生誕150年切手

今日、切手の博物館に行ったらショーケースにエジプトから昨年出たガンディー生誕150年切手があった。最近のエジプト切手はなかなか手に入ることができないので速攻入手した。一応、郵趣サービス社のエジプト切手頒布会に入っているが、最近の入会なのでこの…

ラファエロ「ロレートの聖母」、「ラファエロ生家の聖母子像」

今年はラファエロ・サンティの没後500年記念の年です。ラファエロの切手は無数にあるのですが、今年も多くの国で発行されるでしょう。故・杉原四郎先生はかって、ラファエロとマルティン・ルターが同時代人であったことを切手から教えられたとエッセイに書き…

錯視切手と示温切手

9月7日は、僕の誕生日でした(笑。経済学関係では、ゴッセンの誕生日でもありますが、彼の貢献の児童労働に関する切手を掲示しようかと思いましたが、むしろ最近手に入れた変わった切手を簡単に紹介します。 この四枚は、ドイツから出た錯視の切手で、上の二…

黒澤明

9月6日は、映画監督の黒澤明(1910-1998)が亡くなった日です。ということで今日はこの生誕100年を記念してモナコから発行された記念切手(2010年)を。 黒澤の代表作『七人の侍』をモチーフにしたデザインです。『七人の侍』は日本からも切手で出ていますが…

フレディ・マーキュリー

今日、9月5日はクイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリー(1946-1991)の生誕日でした。というわけで今年最大の話題になったシリーズからこの一枚を。 クイーン結成50周年を記念して、今年イギリスでは一連のクイーン切手が発行されました。上の写真…

夏らしい切手、ひまわり、アイスクリーム、かき氷、花火にねぶた祭

今年、一番夏らしい切手を発行していた国を選ぶとすると、やはりカナダではないでしょうか。というわけで、全然、終わりがみえない日本の夏ですが(笑)、夏にふさわしいと個人的に思ってるカナダの切手はこれです。 夏といえばひまわりw。単純にせめてみま…

ベラルーシ共和国のレーニン切手

大統領選挙前後からベラルーシの政治制度、すなわちルカシェンコ大統領の独裁体制が日本を含む欧米諸国の関心を集めています。そして現在もベラルーシでは、ルカシェンコ体制への反対デモが大規模に行われていて、体制を支持するロシア、それに対して批判を…

リリウオカラニ

今日、9月2日は、ハワイ最後(第8代)の国王リリウオカラニ(1838-1917)の生誕日でした。というわけで今日はこの旧ハワイ王国の切手を。 この切手は、1891年に発行された旧ハワイ王国の切手で、リリウオカラニ女王の肖像を描いています。リリウオカラニは…

国勢調査100年と杉亭二、伊東祐穀

今日は、国勢調査100年を記念した切手が発行されました。以下です。 今月号の『郵趣』を読んで最も驚いたのは、まさか切手趣味の雑誌で、本格的な日本の統計学史のエピソードを切手や他のマテリアルとともに読むことができるとは想像できなかったことです。…

東京オリンピック&パラリンピック関連の切手

「経済学者が過去に関心をもった切手」を研究している、誰も追随している人がいない僕の関心領域ですが(笑、脇村義太郎が『趣味の価値』の中で注目していたのが、切手を利用した国際的なキャンペーンです。脇村の本では、ユネスコのヌビア遺跡群の移築と東…

風景切手と芦ノ湖航空

楽しみにしている『郵趣』での、内藤陽介さんの連載「日本切手150年の歩み~郵便創業150年に寄せて~」の最新回は、「風景切手の発行」(1926年)でした。 最新号はこちらから せっかく郵趣会員になったのに前回は休載だったので、今回は読めて嬉しいです。…

オーストリア切手あれこれ

今月号の『郵趣』の特集は、「切手発行170年! “オーストリア切手”の変遷とその魅力」だった。戦後の安価なオーストリア切手で綺麗なものを集めてたので、どれくらい自分の持ってるものと重なるのか興味津々でした。もちろん特集は時代と切手のヴァリエーシ…

20世紀半ばのファッション切手(ヘルムート・ニュートンらの作品)

『郵趣』の最新号(9月号)が届いた。今回の表紙の切手は、オーストラリアから出た「20世紀半ばのファッション切手」。これはとてもおしゃれだったのですでに購入してた。 小型シートに四枚の切手が収録されている。『郵趣』の説明を利用させていただくが、…

安倍晋三総理の切手

今日は、簡単なエントリーで。以前、『WiLL』誌上で内藤陽介さんと切手と政治をめぐる対談をした際に話題になった、パラオから出たトランプ大統領の訪日を記念した切手。そこに写し出された安倍総理と夫人、そしてトランプ大統領夫妻。日本で安倍総理の切手…

ヘーゲル

今日8月27日は、ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル(1770-1831)が生まれた日でした。というわけで今日はこの一枚を。東ドイツで発行された1970年の人物切手です。ヘーゲルの肖像の多くは気難しい顔が多いのですが、この切手のヘーゲルは若々…

マザー・テレサ

8月26日は、ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサ(1910-1997)が生まれた日でした。というわけでこのスウェーデンから1986年に発行されたノーベル平和賞受賞者の5枚組の切手を。 マザー・テレサは一番下部に描かれています。他の4人は上から、ベルタ・…

デイヴィッド・ヒューム

8月25日は、18世紀を代表するイギリスの思想家、デイヴィッド・ヒューム(1711-1776)が逝去した日です。ヒュームは、アダム・スミスらとともに、いわゆる「スコットランド啓蒙学派」のひとりで、しかもその頂点にそびえる高峰です。というわけで今日は、こ…

瀧廉太郎

8月24日は、日本の先駆的で代表的な作曲家、瀧廉太郎(1879-1903)の生誕日でした。瀧廉太郎は、大瀧詠一が指摘したところの日本の音楽の「分母分子論」の枠を破ることを意識的にしていた作曲家です。分母分子論とは、明治以来の日本の音楽が、西洋の音楽=…

澤柳大五郎『ギリシャの美術』

澤柳大五郎(1911-1995)は、日本を代表した美術史家で、今もその著作『ギリシャの美術』(岩波新書)は長く愛読されているはずです。今日は澤柳の生誕日でした。 同書に紹介されている彫刻、建築物などは無数です。また同書の範囲であるキュクラデス文化(…

日本国際切手展2021記念切手

切手収集しているといっても、「経済学者が集めてた切手を通じてその経済学者たちの関心を評価する」というマニアックな関心でしかないので、最近ようやく日本郵趣協会の普通の会員になり、ようやく『郵趣』を立ち読みではなく(笑)、ちゃんと購読し、そし…

レフ・トロツキー暗殺80周年

今日は、ロシアの革命家で今も一部に人気があるレフ・トロツキー(1879-1940)が暗殺された日です。ロシアの政治的な暗殺は、プーチン政権下で政敵に対する毒殺未遂事件が起きたばかりで、その意味で「お家芸」は不幸にも継続しています。今日は、以下のニジ…

マリのクーデター、『マリ近現代史』、マリの切手

8月20日はビアズリーやミシュレの生誕日だったが、運悪く彼らの切手が手元にない。それとtwitterで、マリのクーデターの話題で、内藤陽介さんの『マリ近現代史』(彩流社)の話がでたので、マリの切手で自分が持ってるものからお気に入りをご紹介。 その前に…

ココ・シャネル

今日は、フランスのファッションデザイナーであり「皆殺しの天使」ココ・シャネル(1883-1971)の誕生日でした。というわけで今日は、フランスで2004年に出たバレンタインのココ・シャネル切手を。 フランスではバレンタインを記念して毎年、ハート形でブラ…

ブライアン・W・オールディス

8月18日は、イギリスのSF作家ブライアン・W・オールディス(1925-2017)の誕生日でした。オールディスといえば、名作『地球の長い午後』がやはり記憶されるでしょう。僕もこの作品は強い感動を覚えました。数年前に稲葉振一郎、山川賢一氏らとのトークイベン…

内藤陽介『みんな大好き陰謀論』(ビジネス社)

郵便学者の内藤陽介さんの新刊『みんな大好き陰謀論』(ビジネス社)を読みました。日本でも池上彰氏やその影響をうけた中田敦彦氏らのユダヤ陰謀論的な言説はいまだに影響力を持っているなかで、そのような皮相ででたらめなユダヤ陰謀論に騙されないために…

トーマス・エドワード・ロレンス(アラビアのロレンス)

8月16日は、“アラビアのロレンス”ことトーマス・エドワード・ロレンス(1888-1935)が生まれた日でした。というわけでロレンスの肖像切手…ではなく、映画『アラビアのロレンス』(1962)の一シーンを用いたイギリス切手(2014)を。 ロレンスの歴史的な評価…

南方占領地切手:ビルマ

今日は人物切手ではないですが、終戦記念日というと個人的には、シベリアに抑留された母方の祖父のことや、終戦した時の父方の祖父母の「未来がひらけた」という喜びを思い出します。軍人が威張っている時代が終わった、と率直に彼ら・彼女たちは振り返った…

エリアス・カネッティ

今日は、ノーベル文学賞受賞者のエリアス・カネッティ(1905-1994)の亡くなった日でした。というわけでブリガリアが発行したカネッティの記念切手(2005年)を。 カネッティはポピュリズム、レイシズム、そしてアイデンティティ政治の問題が世界で噴出する…

アルフレッド・ヒッチコック

今日はアルフレッド・ヒッチコック(1899-1980)の誕生日でした。というわけでこの二枚を。左はアメリカが1998年に発行した人物切手、右はイギリスが1985年に発行した映画界に貢献した人たちの一枚です。 この切手のうち、左のアメリカ切手の肖像写真は、多…

ジョージ・ソロスとブタペスト、習近平体制への批判

今日は、投資家、慈善家、そして「開かれた社会」を志向する自由主義者としても著名なジョージ・ソロス氏(1930年生まれ)の誕生日です。活動の拠点はアメリカですが、ソロス氏はもともとはブタペストに住むハンガリー人でした。ナチスによるハンガリー占拠…