切手の思想家たち2022

世界の切手のうち、思想家・科学者・芸術家を中心に人物切手について自由に書きます。題名は故・杉原四郎先生の『切手の思想家』(未来社)をリスペクトしてつけました。

黒澤明

9月6日は、映画監督の黒澤明(1910-1998)が亡くなった日です。ということで今日はこの生誕100年を記念してモナコから発行された記念切手(2010年)を。

 

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黒澤の代表作『七人の侍』をモチーフにしたデザインです。『七人の侍』は日本からも切手で出ていますが、海外でこのように日本人が顕彰されるのは珍しいことです(エージェント会社発行の各国の外貨獲得切手では頻発していますが)。

 

黒澤明の作品については国内外ともに様々な批評が行われています。黒澤映画をすべてみているわけではないのですが、個人的に好きな黒澤映画ベスト5は、公開順で『素晴らしき日曜日』、『羅生門』、『七人の侍』、『用心棒』、『デルス・ウザーラ』です。ちなみに切手収集を46年ぶりに再開するきっかけは、僕の母親の収集品をふたたび集めなおすことにあったわけですが(それは無事終わりました)、彼女は高校生の頃みた『生きる』の感動をずっと話してくれました。ただ息子の方は、それほど感銘しなかつたのですが、その理由は母親がネタバレしたことが大きいのではないか、と思っています(笑。まだ何作品か見残しているものがあるので、近いうちに解消したいと思っています。