リリウオカラニ
今日、9月2日は、ハワイ最後(第8代)の国王リリウオカラニ(1838-1917)の生誕日でした。というわけで今日はこの旧ハワイ王国の切手を。
この切手は、1891年に発行された旧ハワイ王国の切手で、リリウオカラニ女王の肖像を描いています。リリウオカラニはハワイ王国の最後の国王で、その在位はわずか三年(1891-3年)でした。
リリウオカラニは音楽の才能に長けていて、今も愛されている曲「アロハ・オエ」の作曲者としても著名です。さらに詳細な彼女の人生とまた歌にこめられた解釈は、内藤陽介さんのブログの記述に譲ります。
この切手の重要なのは、世界に数多くなる蝶切手の歴史で重要な点です。それは蝶を図柄の中心においた蝶切手ではなく、それ以外の位置づけの「準蝶切手」の世界最初の一枚として知られるからです。リリウオカラニ女王のちょうど髪飾りがまさに蝶なのです。そしてさらに音楽家としても評価されているため、純音楽切手としての位置も高い作品です。これらは西田豊穂氏の『カラー版 蝶の切手』(講談社)に基づきます。
この切手は個人的にもお気に入りです。早く手元にこないかな 笑。