国勢調査100年と杉亭二、伊東祐穀
今日は、国勢調査100年を記念した切手が発行されました。以下です。
今月号の『郵趣』を読んで最も驚いたのは、まさか切手趣味の雑誌で、本格的な日本の統計学史のエピソードを切手や他のマテリアルとともに読むことができるとは想像できなかったことです。魚木五夫氏が一年前に立案し、数か月の調査をしたそうですが、その成果がはっきりと出てます。
統計学史は経済学史とも隣接してますので、僕以外の専門家にもこの記事は読んでほしいと思いました。特に杉亭二と伊東祐穀への注目も人物ベースで関心のある僕には面白いものです。
それと国勢調査の切手が外国は多くが第二次世界大戦に集中している中で、日本の国勢調査切手が戦前に第1回、第2回と出ているのが興味深い事実です。それだけ統計調査に関心があるのなら、いまの日本はもっと統計整備に予算を割いたらいいのですが、それができなくて予算と人員不足が原因で、統計データの不適切な処理も社会問題化してしまう今の現状は、日本の統計整備の先人たちの努力を無視しているな、と思うのです。