切手の思想家たち2022

世界の切手のうち、思想家・科学者・芸術家を中心に人物切手について自由に書きます。題名は故・杉原四郎先生の『切手の思想家』(未来社)をリスペクトしてつけました。

世界の新型コロナウィルス切手

 

 新型コロナウィルス問題をめぐる切手は現段階で実に多様なものがでていて、日本にまだ商業ベースで輸入されてきてないものが多くあります。その中でおはよう寺ちゃん活動中で話した世界最初の切手、ペニーブラックを模して、そこに描かれたビクトリア女王の肖像がマスクをしている切手が出ています。

これは郵便利用ではなく、ほぼ切手発行益だけに目的をしぼった「いかがわしい切手」の発行国に該当する国々から出されたものです。これ以外にも様々なヴァリエーションで、アフリカ、中央アジア、ヨーロッパ、南米などから出されています。同じ切手発行会社(海外販売なども委託)がいつものように制作したものと考えられますが、相変わらず商魂だけはたくましいです。

 

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中央アフリカ

ちなみに世界最初のペニーブラック切手は自分の守備範囲ではなく、僕はまだ一枚をたまたまネットで買った程度で、あまりいい品質のものではないのがあるきりです(本物だといいかなレベルです(笑))。一応、掲載しますが、そのうち内藤陽介さんの便利で面白い『ペニー・ブラック物語』(日本郵趣出版)を参考に立派な(?)ものを揃えたいと思います。それまでの暫定掲載ということでご容赦。

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世界最初の切手:ペニー・ブラック

以下、入手した順に新型コロナ切手を紹介していきます。

ベトナムから発行された二枚組です。医療従事者や患者、警察・軍関係者が描かれていて、国家全体での取り組みを描いたものです。こぶしが勝利を象徴しているのでしょう。FDC(初日カバー)も買いました。

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ベトナム

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こちらはスイスから発行されたものです。社会の連帯を示している寄附金付きのものですが、『郵趣』8月号によると、100C+500Cのうち額面はスイス郵政が負担し、寄附金部分の売り上げは同国の赤十字と慈善団体で半々にわけるそうです。

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スイス

悪名高いというか、政治色が強いのは以下の中国のものですね。上には武漢の風景が描かれていたのですが、実際に出たのは下の武漢色を薄めたものです。まさに切手が国家の意志を体現している典型で、見ている僕からすると心穏やかではないですね。なんといってもこの種の中国の隠蔽体質こそが、今回の世界的大流行と悲劇をもたらしたのですから。

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中華人民共和国

日本など海外への公的な供給は停止しているようですが(そこもまた政治臭い)、僕は『郵趣』の会員購入で下のタブ付きを買いました。

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中華人民共和国

 

気分を直して、以下は中華民国(台湾)のものです。フルシートにも興味深いメッセージがあるのですが、残念ながら現段階では二枚連刷のみ所有しています。

 

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中華民国(台湾)

下はFDC(初日カバー)です。台湾の切手はすっきりして可愛らしさがありますね。これは保有しているものです。

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中華民国(台湾)中華民国FDC

 

ニュージーランドは新型コロナ拡大を防いだ国として記憶されています。この「テディベアを探せ」は、ロックダウンの中、社会的距離を保たなくてないけない人たちが、自宅の窓辺にテディベアを置くことで、家のそばを通る人たちに楽しみを与える、そういう試みを切手にしたそうです。切手はシート構成になっていてとても大きなものです。これも最近届いたものです。コロナ関係の切手の中で最もほっとする図案ですね。

 

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ニュージーランド

 

国連のものはすっきりしたデザインです。マスクにはどんなメッセージが描かれているのか、それは宿題にします 笑。

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こちらは初日カバー。

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マン島の記念切手。エッセンシャル・ワーカーへの敬意、そして愛や信仰、連帯と人々とのつながりのメッセージを表した切手ですね。これは所有しているものの画像。

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マン島

 

これはシンガポールの切手。キャラクター化した面白いものです。新型コロナ危機は人類に死の恐怖を与えていますが、そんな中でも慰安を与える点では、ニュージーランドの切手と通じるものがあります。

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そしてこれもシンガポールの切手。こちらは「シンガポールの習慣」というテーマで、まさにWith/afterコロナの新生活慣習を表現していて、社会的距離をとった列の並びから、在宅勤務、マスクの着用などが描かれています。小型シートと五枚の単片。

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モナコは国王のアルベール2世が透明の地球儀をもって世界の連帯を訴えています。

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モナコ

 

チェコ共和国。欧州では新型コロナの前はマスクする文化はまれでしたが、いまでは当たり前の光景ですね。

 

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チェコ共和国

 

マスクの話題なので、以下はイギリスのエコノミスト誌の記事から、各国のマスク着用率の推移をみたものです。東アジアは初期段階からかなり着用率が高い。他国はほとんどが急上昇ですが、欧州は北と南で鮮明に着用率はわかれます。

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こちらはスロバキアの切手です。図案が少しダークな感じですね。画像からはわかりませんが、人物にはマスクが、そして図案右下にはコロナウィルスのそれぞれの図案がエンボス加工されていて角度をかえると浮かび上がります。スロバキアは初期の段階ではコロナの抑圧に成功したのですが、現在(2020年10月)は猛烈な拡大傾向をみせています。そこが今回の新型コロナの恐ろしいところですね。おそらく切手発行を企画した段階ではこの猛烈な拡大は予測できてなかったでしょう。

 

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スロバキア

 

ウクライナの切手です。旧ソ連の中では、ベラルーシのように明らかにロシアに切手制作を依頼したり、あるいはエージェント会社に委託している国がありますが、ウクライナは政治的なメッセージ性のある切手を最近よく発行している&反ロシアという位置でも興味深い切手発行国です。

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こちらはオーストリアの切手です。トイレットペーパーを利用し、小象、ネズミ、ハエ、ダニ?? とコロナウィルスの大きさを比べて、さらに小象と同じ1メートルの社会的距離をとるように啓蒙しています。

 

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オーストリア

 

 

中国マカオの単片とミニシート。

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中国マカオ

仏領ポリネシアの新型コロナ切手。たまたま切手の博物館のショーケースに一品だけ残ってたのをゲットしました。ポリネシアの切手らしい華やかな色彩の切手です。

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仏領ポリネシア

 

リヒテンシュタインの超大型切手シート。子供たちの描いたコロナ関連の絵自体はそれほどの大きさではないが、シート地のでかさは半端なく、B4サイズフルなので、通常の切手のストックブックなどには収納できない。ちょっと保存が不便 笑。

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リヒテンシュタイン

アラブ首長国連邦のコロナ切手。

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アラブ首長国連邦

インドネシアのコロナ切手は、エッセンシャルワーカーや医療従事者、そしてスマホで象徴するテレワークなどをデザインしたもの。

 

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インドネシア

フランスの切手帳もエッセンシャルワーカーを描くもの。切手本体と切手帳の表紙。

 

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フランス(切手帳の切手部分)

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フランス(切手帳表紙)

ボスニアヘルツェゴビナのコロナ切手。コロナウィルスをブロックする医療従事者。

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ボスニアヘルツェゴビナ

こちらは上記の後に出たスポーツとコロナ対策を掛け合わせたモチーフの切手。

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スペインの小型切手シート。患者と医療従事者が回復したことをお互いに喜び、そして連帯を伝えあっているデザイン図案。シンプルだが明るく希望をもたらす。

 

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スペイン

 

ウルグアイの新型コロナ切手。中南米からの新型コロナ切手はいままで集めきれてないので個人的には希少。

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ウルグアイ

 

グリーンランドからは、若手の芸術家Paarma Olsvig Brandtを起用した寄附金付き切手。妖精をデザインした切手本体はかわいいですね。ただシート地の意味がわからないw

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グリーンランド

 

バハマの新型コロナ切手は、クリスマス切手との合わせ技で、社会的距離やstay safe home、マスクなどを題材にしています。

 

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バハマ

 

オマーンの小型シート。わりあい初期に出たものですね。

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オマーン

コロンビアの新型コロナ切手。子供たちの教育支援への寄附金付き切手。

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アンドラのコロナ切手。

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サン・マリノのコロナ切手。社会保障の観点からのもの。

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ロシアのコロナ切手。公衆衛生切手の観点から。

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インドのコロナ切手の小型シート

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ポルトガルのコロナ切手。デザインがいい。

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スリランカのコロナ切手の小型シート。こちらはデザインがとても凝っていていい味だしています。

 

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タイのコロナ切手の完全シート。デザイン的にはコロナ関係としては王道。

 

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アゼルバイジャンのコロナ切手は地雷をさがす兵士とコロナ対応の医療従事者をハーフでわけてデザインしたもの。個人的には安易なコンセプトにも思えるのだが。

 

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マルタのコロナ切手

 

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香港からのコロナ切手二点。

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こちらは香港の小型シートを収納する切手ホルダー。裏表。

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ブラジルのコロナ切手の小型シート。

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エジプトのコロナ切手。エジプトらしい省エネデザイン?

 

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スペインのコロナで増えたマスクなどの投棄をしないように啓発する小型シートとそれをおさめた小型フォルダ(絵葉書六枚入り)。切手本体は二枚目の右側にあるマスクとトラッシュを描いたもの。

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オーストラリアのコロナ切手は医療従事者、エッセンシャルワーカーを描いたもの。連刷、セルフ糊の無目打ち連刷、そして小型シート。

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アンドラ公国のコロナ切手の小型シート

 

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メキシコのコロナ切手は左側がコロナ禍での犠牲者への哀悼を示している。

 

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モルドバナイチンゲール生誕200年切手だが、シート地の方にコロナ関連の記述がある。

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ニュージーランドから発行された「休日は自宅で」というコロナ禍での生活様式の変化を促す啓蒙的な切手。椙山哲太郎氏の『郵趣』2021年7月号でも紹介されているが、切手シート地にある「HOLIDAY AT HOME」にちなむ隠し文字が入っている。

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ジプチはエージェント会社から多数の「いかがわしい切手」を発行していますが、最大の切手購入国である中国を販路に意識したものも多いです。ただこの切手はジプチに新型コロナの医療支援をした中国の医療従事者への受勲を記念したものです。シートの耳紙が大きくついてますが、最初の感じ「向」が破れてます。これ以外に小型シートが出ています(未収集)。

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こちらはリヒテンシュタインのPスタンプでしょうか。うっかりチェックを忘れました(笑。あとで正記します。

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インドネシアのワクチン接種切手。

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ジョージアの新型コロナ切手。寄附付き。

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ベトナムのコロナ切手、昨年に続くもの。切手帳は表裏を掲載。

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コロナ切手としては最初に出たのでは、といわれているイランの切手。FDCで収集。結構集めるのに時間がかかりました。

 

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コロナのワクチン接種では世界でも早期に行ったことで有名なイスラエルからのもの。ドライブスルーでのPCR検査がモチーフのもの。同時期に似た図案の切手がいくつか出ているが特にコロナとは関係ないので購入はしていない。

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セルビアの普通切手&新型コロナの組み合わせです。記念切手ではないところが珍しいですね。どういう趣旨か調べたら加筆するかもしれません。

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スペインからは寄附金付きのものが新たに出ました。スペインの新型コロナ切手はすでにデザインの優れたものが出ていました。しかしスペインはいろいろ切手には野心的な試みが多く、デザインやまたテーマが先鋭的です。

 

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北マケドニアからの新型コロナです。

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ロックダウン中にジャージー島(イギリス王室属領の自治政府)のベルニ・マーティンが描いた鳥の絵で、広義の新型コロナ切手。コロナウィルスを模したデザインもあるが、この切手は久しぶりに危機の渦中でも癒されるデザイン。

 

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旧ソ連構成国で東ヨーロッパの小国モルドバのコロナ切手。

 

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中国のコロナ切手は2020年、同国の最優秀の切手に選ばれたということで高価な記念シートになりました。

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スペインからの切手で、かって南米で猖獗をきわめた天然痘の予防接種を広めることに貢献した医師バルミスの故事にならい、現在の新型コロナ対策を「バルミス作戦」としたものを記念したものです。

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シンガポールからはコロナ対策の記念切手第二弾が発行されました。

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オーストリアのコロナ切手は、マスクを小型化した切手。エージェント会社から同様のコンセプトの切手が先行して出ていただけに、その意味で意表をついた。

 

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フェロー諸島からのコロナ切手。

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台湾からまたコロナ関係の切手。今回は医療従事者への感謝を伝える小型シート。

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北マケドニアのコロナ切手

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以下はエージェント会社から発行された、冒頭のペニーブラックを利用したパロディ的な切手と同様の、外貨獲得目的の「いかがわしい切手」のを並べていきます。

 

トーゴ政府から発行された木製のコロナ切手です。トーゴは冒頭のペニーブラック型や地球型の大型二種などエージェント会社共通のデザインのものを出してます。わりと高額なのですが、研究目的のために購入しました(涙)。

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トーゴ木製切手

 

トーゴからはその他にもいろいろ出ているが、これは最新のもの。

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キルギスのコロナ切手の小型シートと別のデザインの単片。キルギスの小型シートは典型的なエージェント会社発行のもので、リアリズム調(数パターンある)と名付けている類型のもの。これ以外に、球形、ペニーブラック型などがある。単片のものは可愛いデザインで思わず購入。エージェント系のものはあまり買わないのですが(笑。

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グレナダグレナディーン諸島のコロナ切手。エージェント会社発行のリアリズム系コロナ切手。

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サントメ・プリンシペのもの。ポルトガル領の切手でもあるのでとりあえず。類似デザインの小型シートもあったが、未購入。

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モザンビークの球状コロナ切手

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エージェント会社発行のトーゴ名義のマスク切手(マスク型ではなく本物のマスクが切手になってる)も入手。人気があるようで品切れてた(苦笑.

 

エージェント会社のものはなるべく買うのは控えてますが、これは即買いでした。サントメ・プリンシペのもので、これだけはっきりと新型コロナの発祥地が武漢であると強調したものはないです。中国との関係(輸入では主要相手国)で、巨額援助を断られて台湾と断交した国ですが、こんな中国政府がなるべくふれてほしくない切手を出して大丈夫でしょうか? 笑。しかもコウモリまでw。おそらくですが、サントメの行政府はこの切手発行を十分に知らない可能性もあります。その可能性があるところがエージェント発行の面白いというか奇怪なところなんですが、詳しくは内藤陽介さんの『事情のある国の切手ほど面白い』 (メディアファクトリー新書)が役立ちます。ちなみにこの小型シート以外に、四枚組もでてますが、そこまで付き合う必要のないデザインなので未購入です。

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こちらも新型コロナ切手ではわりと珍しい実在の人物が描かれているものだったので購入しました。ローマ教皇のフランシスコが祈りを捧げているものです。個人的には彼の日本での説教が疑問が多いのですが、広義の意味での「思想家」でしょうか。ギニアビサウ共和国からのものです。他にもエージェント会社のもののパターンで、四枚組が出てますが買う意味は乏しいです。

 

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米国・ワクチン研究センターのmRNA型ワクチンの開発で貢献したKizzmekia S. Corbett氏とアメリカの感染症対策の責任者アンソニー・ファウチ、そしてワクチンのモデルナをデザインしたモザンビークのものです。

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シエラレオネの「パンデミックの歴史」を描く二枚の小型シートのうち、新型コロナを含むもの。

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ニジェールのコロナワクチンの瓶をモチーフにした変形切手。

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チャドのコロナ切手

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