マザー・テレサ
8月26日は、ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサ(1910-1997)が生まれた日でした。というわけでこのスウェーデンから1986年に発行されたノーベル平和賞受賞者の5枚組の切手を。
マザー・テレサは一番下部に描かれています。他の4人は上から、ベルタ・フォン・ズットナー、カール・オシーツキ、アルバート・ルトゥーリ、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアです。スウェーデンの凹版切手といえば、スラニアですが、この五枚の原板を彫っているのは、マーティン・モルク氏で著名な凹版切手の彫師ですね。彼について書かれたグリーンランドから出た書籍があるので備忘録をかねてリンクを。
マザー・テレサについては、故・杉原四郎先生の『切手の思想家』から説明文をそのまま以下に引用します。
「マザー・テレサはユーゴスラヴィアに生れ、1918年以来カルカッタに住み、インドのみならず各国の貧民救済事業に挺身、1979年ノーベル平和賞をうけた。1981年来日」とあります。杉原先生はマザー・テレサをマリア・テレサと誤表記していたので訂正しました。ちなみにテレサの本名にはマリアの字はありません(アグネサ/アンティゴナ・ゴンジャ・ボヤジというそうです)。それとマザーは敬称ですね。あと本文では1980年のインドからの生誕70年記念切手のことがふれられてますが、画像の方でとりあげられているのは上記のスウェーデンの切手だけです。ただしその解説はありません。あと付記するところといえば、マザー・テレサがカトリックの「聖者」になったことでしょうか。
ちなみにインドから出た切手は以下です。杉原先生の本ではいまも書きましたが、スウェーデンの切手の印影が掲載されてましたので、今回、このエントリーを書く際に、本文の解説と印影の違いに気が付きました。そのためこのインドの切手は手元にありません。近いうちに入手して、画像も自分のものに入れ替えるつもりです。
ところでマザー・テレサの負の側面を指摘する人たちもかなり多いのを今回、調べていて気が付きました。日本語で読める代表的な論説を以下に。かなり厳しい指摘が列挙されてます。