切手の思想家たち2022

世界の切手のうち、思想家・科学者・芸術家を中心に人物切手について自由に書きます。題名は故・杉原四郎先生の『切手の思想家』(未来社)をリスペクトしてつけました。

南方占領地切手:ビルマ

今日は人物切手ではないですが、終戦記念日というと個人的には、シベリアに抑留された母方の祖父のことや、終戦した時の父方の祖父母の「未来がひらけた」という喜びを思い出します。軍人が威張っている時代が終わった、と率直に彼ら・彼女たちは振り返ったものです。

 

子どもの頃は、さらに戦争といえば、日本が併合したり、植民地化したり、占領したり、傀儡国家を作ったり、他国に介入したさまざまな行為を、切手レベルで学んだものでした。特に南方占領地や満州切手はいまでも興味を抱いてます。ただあまりに複雑で、またどこで買えばいいのかわからない(笑)、世界でもあります。

 

偽物も多く出回っている世界なので、やはり郵趣サービス社など信頼のできるところから購入したいと思ってます。というわけで今日はこの切手を。

 

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この切手は、最近、郵趣サービス社がネットで売っていたので即時買いました。ビルマは日本が占領する前は、イギリスの植民地でした。そこで使用されていた1アンナ(通貨単位)のイギリス国王ジョージⅥ世浮き出し封皮の印面上に貼付する目的で発行されたビルマ国の紋章切手です。無目打ち、有目打ち含めて10万枚製造されたそうですが、土屋理義氏の『南方占領地 切手・ステーショナリー』(日本郵趣出版)では、リプリントによる偽造品があると書かれていてびびります(笑)。

 

郵趣サービス社から購入したので安心してここに掲載します。南方占領地切手も無理のない範囲で少しずつ集めていく方針です。子どものころから、歴史を切手を通じて知ることは重要な観点だと思うからです。