レフ・トロツキー暗殺80周年
今日は、ロシアの革命家で今も一部に人気があるレフ・トロツキー(1879-1940)が暗殺された日です。ロシアの政治的な暗殺は、プーチン政権下で政敵に対する毒殺未遂事件が起きたばかりで、その意味で「お家芸」は不幸にも継続しています。今日は、以下のニジェールが2017年に発行した切手を。
これはいわゆる切手を郵便用ではなく、外貨獲得のために専用発行した「いかがわしい切手」だと思われます。2017年がロシア革命100周年だったため、その年にこの種の「いかがわしいロシア革命記念切手」が、かなりの数が出ています。だいたいがアフリカ諸国に多いですね。僕はレーニン切手を収集してますので、これらの「いかがわしいロシア革命記念切手」をどうするのか迷うところではあります。ただこのニジェールのものはトロツキーの肖像をいれてますので、資料的価値として買いました。
トロツキーの暗殺は何度か試みられたようですが、最後は銃器ではなく、ピッケルで殺害されるとは本当に悲惨ですね。以下に今日、配信されたトロツキー暗殺の記事があります。
トロツキーの革命論の核心である永続革命論は、以下のようなものでした。
「プロレタリアート による 権力 の 獲得 は、 革命 を 完成 さ せる のでは なく、 ただ それ を 開始 する だけで ある。 社会主義 建設 は、 国内 的 および 国際的 規模 の 階級闘争 に もとづい て はじめて 考え うる。 この 闘争 は、 世界的 舞台 での 資本主義 的 諸 関係 の 決定的 な 優位 性 という 条件 の もと では、 不可避 的 に、 国内 的 には 内乱 の 勃発 を、 対外 的 には 革命 戦争 の 勃発 を もたらす。 まさに ここ に 社会主義革命 そのもの の 永続的 性格 が ある」森田成也訳『永続革命論』光文社文庫。
トロツキーの思想の現代的意義についてを、国際的な広がりの中でとらえる見方があるようですが、その前にロシア国内の暗殺志向をとめることの方が、世界の安全保障にも貢献することだけは疑いないでしょうね。