フローレンス・ナイチンゲールと経済学の交差
今年はフローレンス・ナイチンゲールの生誕200年で、今日はこんなものをもってきました(内藤陽介さん風w)。
今年出た英領ジブラルタルの美しい切手です。ナイチンゲールは感染予防に貢献しましたが、そのベースは医療統計の整備です。またナイチンゲールは経済学の歴史とも交差します。
ナイチンゲールはクリミア戦争での英軍の傷ついた兵士たちが収容された医療施設の不衛生を問題視しました。手洗いや消毒の重要性を強調して現場環境を改善しました。彼女の統計表を掲示します(右)。これは戦争で死ぬ人よりも感染症で死ぬ兵士が多いことを示しています。そして彼女の予防措置で激減しました。
ナイチンゲールはこの統計表と彼女の取り組みを時の世論と政府・軍部に伝えようとしました。その最大の助力者が、啓蒙的な経済時論家でもあり、また急進的な言論人であったハリエット・マーティノーです。彼女の経済学などの貢献は、山形浩生さんが訳した以下を参照。