切手の思想家たち2022

世界の切手のうち、思想家・科学者・芸術家を中心に人物切手について自由に書きます。題名は故・杉原四郎先生の『切手の思想家』(未来社)をリスペクトしてつけました。

2020-07-26から1日間の記事一覧

スタンリー・キューブリック

今日は、映画監督スタンリー・キューブリック(1928-1999)の誕生日でした。キューブリックの作品で最も著名なのは、やはり「2001年宇宙の旅」でしょう。ここでは同作品50周年を記念して、マン島から出た八枚組(2018年)を以下に。 なぜマン島からキューブ…

三波春夫と北詰ゆきとのイノベーション(革新)とリベリア切手

7月19日は故・三波春夫の生誕97年の日でした。三波春夫と切手といえば、このリベリアの万博切手です。三波にまったく伝えることなく無断発行したものですが、三波自身は生前これをたいそう喜んでいました。詳細は内藤陽介さんの名著『事情のある国の切手ほど…

ネルソン・マンデラと南アフリカの格差問題

元南アフリカ大統領ネルソン・マンデラは、102年前の7月18日に生まれました。少し前にtwitterに掲載したものをここに再投稿します。 マンデラといえば90年代以降の高齢期になってからの姿が知られてますが、この旧ソ連の切手(1988年)は40代の写真をもとに…

ナムフォン妃の切手

先々週、新型コロナで開催されなかった切手博物館の切手バザールが再開。さっそくなじみのお店にいって、この切手を買いました。これはベトナム最後の王妃ナムフォン妃の肖像。四方田犬彦氏が『女王の肖像』の中で最高位の価値を与えた切手です。三枚組です…

フローレンス・ナイチンゲールと経済学の交差

今年はフローレンス・ナイチンゲールの生誕200年で、今日はこんなものをもってきました(内藤陽介さん風w)。 今年出た英領ジブラルタルの美しい切手です。ナイチンゲールは感染予防に貢献しましたが、そのベースは医療統計の整備です。またナイチンゲール…

幸田露伴と文化人切手

幸田露伴と切手といえば、第二次文化人切手シリーズがなにより思い出される。幸田露伴については、杉原四郎先生がかって短いエッセイを書いている。幸田露伴がそもそも文化人切手が発行される遠因になったことは、内藤陽介さんのこのブログでも指摘がある。 …