内藤陽介『切手でたどる郵便創業150年の歴史 vol.1 戦前編』(日本郵趣出版)
『郵趣』に連載していた時から愛読していたものが、一冊にまとまり、しかもかなりの加筆と新情報を加えた、日本の郵便の歴史を切手を通じて理解するまたとない本になってますね。
内藤さん独特の切手を通じた日本という国家の近現代をとらえる視点はいつものように手堅く、政治や歴史の教養本としても必備の一冊です。カラー印刷なのと、また編集も丁寧になされていて、読みやすいです。
しかし戦前の日本切手は高額なのも多くてなかなか収集はすすみませんが、切手の奥深さは本当に大したものだと思います。