アリストテレス
古代ギリシャの思想家として著名なアリストテレスを顕彰する切手を今日はご紹介。アリストテレスの切手は、メキシコ、マリなどからも出ているが、ここでは出身国のギリシャから出た1978年に出た死去2300年記念の四枚セットのうちの三枚を。アリストテレスはギリシャのマケドニア地方のスタギラ(古代ではスタゲイラ)で出生した。真ん中の切手は赤い印で出生地を示し、記念碑を描いたものである。
スタギラの位置をもっと俯瞰すると以下。
アリストテレスは、経済学の歴史の中でも重要視されている。最近では、岩井克人氏がアリストテレスの貨幣観に注目し、貨幣を共同体を成立させるものであると同時に、不安定化もさせる両義的なものとして、アリストテレスは見なしていたと解釈している(『経済学の宇宙』『欲望の資本主義』Ⅲ)。
今日でも重要な思想家であることは間違いない。左端は、彼の頭部の彫刻。右端はバチカンにあるラファエロ作の『アテナイの学堂』の一部。中央の語り合っている二人の向かって左はプラトン、右がアリストテレスである。手前に座っている禿頭の人物はディオゲネウスといわれているが、もしそうだとすればアリストテレスがつまずかないか心配である(=どきそうもない)。
参照:アリストテレスの需要(クレイア)の経済学 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ https://tanakahidetomi.hatenablog.com/entry/20100320/p1