アリストテレスの切手
『切手の思想家』(杉原四郎著、未来社)の人物切手は、その切手の画像が掲載されているものは二年程前にほぼ集め終えた。いまは文章中に触れられてるものや、関連するもの、新しいものを集めて、切手収集からの杉原四郎の思想研究とでもいう切り口の研鑽中である。これから断続的に『切手の思想家』に基づいて集めた切手を紹介していく。
「切手の思想家は、アリストテレスからはじまる。彼の思想は、中世のスコラ学派に継承されて、近代以降の哲学に大きな影響をおよぼしたばかりでなく、近代の自然科学と社会科学にとっても、ゆたかな想源であった。科学の中では比較的歴史の浅い経済学でも、その歴史をアリストテレスから説き始めることが多い」(杉原9頁)。
アリストテレスの切手として、杉原先生は、ギリシャ、キプロスの切手をあげて、そしてマリ共和国、メキシコから出ていると本文で解説している。以下がその切手(左からギリシャ、キプロス、マリ、メキシコ二枚)。ただし杉原先生のギリシャの切手(ラファエロのアテナイの学堂からのデザイン)の解説で、左と右の人物を取り違えている。通説の解釈では、左の老人がプラトン、右がアリストテレスである。
ボリス・ヴィアン生誕100年(続
以前エントリーしたボリス・ヴィアン生誕100年切手
https://tanakahidetomi.hatenadiary.jp/entry/2020/08/03/000541
の続きです。
単片とは同じデザインで額面が違い、このシートを組み立てると箱と小冊子の二種類がこのシートから作れるということです。ただし僕は不器用なのでそんな無謀なことはしません(笑。
挑戦者募集(笑。
ストラディバリ誕生375年
2020年12月ののWorld Topics(郵趣サービス社が行っている切手頒布サービス)は、北マケドニアのストラディバリ誕生375年切手、パキスタンの日本の国際協力切手、ロシアのカラシニコフ生誕100年切手でした。このWorld Topicsはほぼ毎月、世界の最新の切手三枚を選んで、それに一枚ごとにリーフにして詳細な時事的な側面を加えて解説を書くという趣向です。専用アルバムもまだ在庫があるみたいで重宝しています。ただそのうちなくなる可能性もあるだろうから予備でもう2個ぐらい買うかなw
今回の三枚のうち二枚は、この頒布されるちょうど直前に切手の博物館のショールームでみて買うかどうか迷ったもの。ただパキスタンのものは、この頒布サービスがわりと日本と海外との関係を顕彰する切手をとりあげる傾向にあるのでやめたら、まさにビンゴで驚きました。
ストラディバリの方はかなり迷ったけど、同じ原画からデザインしたイタリア切手の傑作が念頭にあり、そちらを所有しているので人物切手収集の観点からは二の次になってしまいました。違うデザインなら即買ったかも。ただ迷った二作がこう手に入るのはやはり嬉しい。
ところでなんでストラディバリの生誕375年が重要で、そもそもなんで北マケドニアなんだろうか? よくわからなかったですw